DAILY QUIZ — 2026.08.19 水NO.024 / TSUGINOTE AI QUIZ

字数に削られた見出しから、返信を急かす見えない圧力まで

このページには答えと解説が載っています。まだ解いていない方は、 この日の5問を解く からどうぞ。

1問目は、理由を順に消していけば残ります。5問目は、何を測っているかだけの問題です。

Q1 / 難易度 1ことば — ツギノテ。FUN
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英語の新聞見出しでは a や the が消え、investigate ではなく probe、criticize ではなく slam が選ばれる。この圧縮された書き方を「ヘッドライニーズ」という。こうした書き方が生まれたおもな理由はどれ?

  1. 読者の目に留まりやすいよう、記者が意図して強い語感の単語を選ぶ習慣が広まったから
  2. 見出しに使える1行あたりの文字数が動かせず、意味と字数を同時に合わせる必要があったから
  3. 電報で原稿を本社へ送っていた時代に、送信料が語数で決まっていた名残がそのまま残ったから
  4. 本文を読ませるために、あえて情報を欠けさせて続きが気になる形へ整える技法だったから
ANSWER — 2

正解は「見出しに使える1行あたりの文字数が動かせず、意味と字数を同時に合わせる必要があったから」です。ヘッドライニーズは新聞の見出しの中でだけ使われる圧縮された書き方で、決められた横幅に情報を収めるために be動詞や冠詞を落とし、同じ意味なら文字数の少ない語を選びます。consider ではなく eye、investigate ではなく probe、criticize ではなく slam。活版の時代は1行に入る文字数が動かせなかったため、見出し係は意味と字数を同時に合わせる専門職でした。怠慢ではなく、物理的な制約から生まれた技術です。副作用もあります。本文には存在しない短い言い換えが見出しの中で新しく組み立てられ、読者が毎日それを目にするうちに、元の長い言い方より覚えられてしまう。見出しは記事を要約する役目だったはずが、語彙のほうを書き換えるわけです。日本語の見出しでも、助詞を落とす・長い制度名を略語に置き換えるといった同じ処理が起き、略語が定着して正式名称のほうが読めなくなる例は珍しくありません。

Q2 / 難易度 2地域・制度 — ツギノテ。LOCAL
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総務省の取組「地域おこし協力隊」。この制度の説明として、総務省の資料に合っているのはどれ?

  1. 過疎地域の自治体に正規職員として採用され、定年まで勤め上げることを前提に配置される仕組み
  2. 都市に住んだまま週末だけ現地へ通い、農林水産業の繁忙期を手伝ってもらう短期派遣の仕組み
  3. 任期を終えた人が同じ市町村に住み続けることを条件に、住宅の取得費だけを補助する仕組み
  4. 都市地域から過疎地域等へ住民票を移し、一定期間そこに住んで地域協力活動を行う仕組み
ANSWER — 4

正解は「都市地域から過疎地域等へ住民票を移し、一定期間そこに住んで地域協力活動を行う仕組み」です。総務省の資料はこの取組を「都市地域から過疎地域等に住民票を異動し、一定期間、地域に居住して、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこしの支援、農林水産業への従事、住民の生活支援などの『地域協力活動』を行いながら、その地域への定住・定着を図る取組」と説明しています。人手を借りる仕組みであると同時に、住む人を増やすことを目的に据えた仕組みでもある、という二重の性格が一文に表れています。任期はおおむね1年以上3年以下。令和7年度の隊員数は8,196人で過去最多、受け入れている自治体は1,187団体でした。直近5年間に任期を終えた8,762人のうち6,163人(70.3%)が同じ地域に定住しています。ただし定住率は都道府県によって差があり、全国値をそのまま個々の地域に当てはめることはできません。

Q3 / 難易度 3生きもの — ツギノテ。SCIENCE
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笑いを伴う強いくすぐりを「ガルガレシス」という。自分で自分をくすぐっても、この笑いは生じにくい。その説明として研究で挙げられているのはどれ?

  1. 自分の手では、他人に触れられたときほど強い力で皮膚を押すことが構造上できないから
  2. 指と皮膚の温度が同じになるため、触れられたという刺激そのものが神経へ伝わらないから
  3. 脳が自分の運動から生じる感覚をあらかじめ予測し、その分を差し引いてしまっているから
  4. くすぐったい場所が背中や脇の奥に偏っていて、自分の手ではそもそも届きにくいから
ANSWER — 3

正解は「脳が自分の運動から生じる感覚をあらかじめ予測し、その分を差し引いてしまっているから」です。この差し引きを扱った実験研究は1990年代から積み重ねられています。前提として、「くすぐったい」の一語には性質の違う2つの体験が混ざっています。虫が肌を這うような軽い刺激で生じ、笑いは出ず払いのけたくなるほうがクニスメシス。脇の下や足の裏をしっかり刺激されて笑いが出るほうがガルガレシスです。関わる神経の経路や社会的な文脈が同じとは限らないため、研究ではどちらを対象にしているかを明示するのが通例になっています。他人にされたときにだけ成立する性質から、くすぐりは感覚の現象であると同時に社会的な現象として扱われます。なお、笑いが出ることはその体験が快いことを意味しません。3つの文化圏の448人を調べた2026年の報告では、くすぐられるのが不快だと答えた人が子ども時代・大人ともおよそ4分の1にのぼりました。

Q4 / 難易度 4教育・資格 — ツギノテ。LEARN
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文部科学省が年2回実施する高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験)。受験資格の定めとして正しいのはどれ?

  1. 受験する年度の終わりまでに満16歳以上になる人であれば、高等学校に在籍していても受験できる
  2. 高等学校を中途退学した人に限られ、在籍したことがない人や在学中の人は受験の対象にならない
  3. 満18歳以上であることが条件で、それより若い年齢では学校長の推薦があっても受験はできない
  4. すでに大学入学資格を持っている人も、学力をあらためて証明する目的なら重ねて受験できる
ANSWER — 1

正解は「受験する年度の終わりまでに満16歳以上になる人であれば、高等学校に在籍していても受験できる」です。在学中は受けられないと思われがちですが、高等学校等に在籍している人も対象に含まれます。逆に、高等学校卒業者や大学入学資格検定・高卒認定試験の合格者など、すでに大学入学資格を持っている人は受験できません。合格すると高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認定され、大学・短期大学・専門学校の受験資格が得られるほか、就職や資格試験にも活用できます。試験は年2回、夏と秋に実施され、会場は都道府県ごとに設定されます。すべての科目に合格しなくても合格した科目は科目合格として残り、残りを高等学校等で単位修得したり技能審査に合格したりした場合には、あらためて合格を申請する仕組みも用意されています。日程・科目・免除要件は年度により変わるため、受験の際は文部科学省の一次情報で確認してください。

Q5 / 難易度 5AI・テクノロジー — ツギノテ。
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届いたメッセージのことが頭から離れず、すぐ返信したいという衝動が起きる状態を「テレプレッシャー」という。バーバーとサンツッツィが2015年の論文で示したこの概念の、測り方の特徴はどれ?

  1. 受信した通数と返信までの平均時間を記録し、その積み上げから負荷の大きさを算出する
  2. 就業時間外に送受信されたメールだけを抜き出し、全体に占める割合を負荷の指標とする
  3. 上司と部下それぞれに期待する返信時間を申告させ、その食い違いの幅を負荷とみなす
  4. 労働時間の長さや仕事量とは区別して、没頭と返信衝動という2つの要素から負荷を測る
ANSWER — 4

正解は「労働時間の長さや仕事量とは区別して、没頭と返信衝動という2つの要素から負荷を測る」です。バーバーとサンツッツィが2015年の論文(Journal of Occupational Health Psychology)で定義したもので、忙しさの指標ではなく、応答をめぐる心理的な負荷の指標である点に特徴があります。燃え尽き・欠勤・睡眠の質の低下との関連が報告されており、個人の特性や職場環境を統計的に差し引いたあとでも結びつきが残ったとされます。速く返す習慣そのものが、労働時間とは別の経路で人を削っている可能性がある、という読み方になります。またこの高さは個人の性格だけで決まるものではなく、周囲の「すぐ返ってくるはずだ」という期待とも結びついていました。メールソフトが返信の下書きを生成するようになっても、速くなった分だけ期待値が上がるのであれば、下がるのは所要時間だけで負荷は残ります。なお元の研究は自己申告尺度による調査を含み、因果の方向を確定するものではありません。